閉所恐怖症 その後3

閉所恐怖症 その後2の続き・・・

晴れ渡るお日様の下、護国神社の緑の中を散歩し、ついでに、お参りまでして来て、駅まで戻った。
閉所恐怖症 その後3

帰り道の電車は、どうだろう?
でも、心配無用だった。

行きよりも、リラックスして、周りの広告を見る余裕が、生まれたようだ。
「よく、やったよね。すごいね。」自分から口に出てしまうほど、とても、喜んでいる。

そして、驚くことに、彼女はあんなに嫌だった、ドアの音に、耳を済ませていた。
「あれ?閉まる時、ドアって、ガッタン!っいう・・・」

「そうだね、私も聞いていたが、プシューって音じゃない、何の音だろう?
電車が止まる時の音?発車する時??」

二人で耳を済ませてしばらくいると、次の駅で、何の音か判明した。

ドアが開く音だった。
ドアが開くときの、エアーの音だ。

ここでも、人間の記憶の塗り替え、思い違いが現れる。
もちろん、こんなことは、誰しも日常茶飯事。

閉じ込められる恐怖が、音として、記憶に焼きついたが、実は、開いた時の解放(開放)の音だったのだ。

そして、短い旅は終わり、お祝いにランチをご馳走した。
終始、彼女は、「私ってすごい!よく、やったよ!」
と、自分で、自分を褒めている。
もちろん、私も、褒めっぱなしだ。

これも、第1回のとき、親に褒められた記憶が無い(これも記憶の行き違いもありえるが)
との、ことだったので、自分をもっと褒める習慣をつけようと、アドバイスしていた。

彼女は大いに、自分のやったことに満足感と達成感、そして、評価を下して、満ち足りている。
 
「次は、西に住んでいる姉のところに、新幹線で行けるかも・・・やってみるね」
「そしたら、また連絡ちょうだい。」

と、言って別れた。


しかし、私には、一抹の寂しさが・・・

(私にも、「すごい~!」って言ってもらいたかったな・・・)
(苦笑)


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